チンしてチップス奮闘記

先だって研究室で新しい電子レンジを買った。
これで研究室内でもモヤシライフを満喫できるぞーと思っていた折りに、Twitterid:johzan さんからこれいいよーって紹介されたのがこいつ。

チンしてチップス(スライサー付) RE165

チンしてチップス(スライサー付) RE165


なんでも電子レンジでポテトチップスが作れるって優れものらしい。油を使わなくてもおいしくヘルシー、まさにメタボはびこる今の時代にぴったりの調理道具です。

おーこれはおもしろそうだっつーことで早速購入決定。Amazon 様に注文しました。

で、早速試してみたんだけども、うまくやるにはコツがいるようで、なかなかすんなりええ感じにならない。とりあえず色々試したんでそんときの試行錯誤の様子をここに記しとこうかなと。もし同じ電子レンジ持ってる人とかいたら参考になるかも。

ちなみに今回使用したおニューの電子レンジはこちら。


このクラスにしては業界唯一の回らない電子レンジだそうで、非常にええ感じです。
もやし一袋なら2分で食べごろになります。パワフルです。

自宅からじゃがいもを持ち込んでいざ調理開始

まずは付属の専用スライサーでじゃがいも切って、チップスメーカーにセッティング。
ここで説明書を見ると「700Wで約5分」って書いてあったので、750Wのこいつでも似たようなもんだろうと5分にセットして電子レンジ投入。
生チップス調理中

チンって呼ばれて中をのぞいてみると、じゃがいもふにゃっふにゃ。全くもってチップス感のかけらもない。なので、さらに1分また1分、今度は30秒てな具合に様子を見ながら小刻みに加熱していって結局合計で10分30秒加熱して出たのがコレ。
できたてチップスとカレー塩
かなりパリッパリでええ感じ。
で、まだこいつらは一切味がついていないプレーンチップスなので、これから味付け。我が研究室にはこのような事態にそなえて様々な調味料が常備してあるんだけど、なぜか塩だけない。シンプルに塩で味付けしたいとこだけど、ここはカレー塩でカレーチップスとしゃれ込むことに。

このうぶなやつらをビニール袋に詰め込んで、カレー塩をぶっかけ、ひたすらシェイク。説明書には紙袋って書いてあったけど、そんなもんないので研究室に落ちていたコンビニ袋で代用しました。エコですね。
そして、でけたのがこいつ。待望の第一子の誕生です。
チップス1完成形
しかししかし。このやろう全然味がない。どうやら油もなにもついてないチップスには塩なんぞ完膚なきまでにはじき飛ばされてしまうようです。カレーのカの字も感じられない全くの無味。惨敗です。
なんでなんだろと思って、説明書を見返してみると ONE POINT アドバイスってとこに「スライスした後、一度塩水につけ、軽くキッチンペーパーで拭き取ったあとに加熱すると、美味しい塩味になります」って普通に書いてあるし。
これワンポイントどころじゃねぇんじゃねぇのとか思いながらも、もう一回挑戦することに。

2度目の挑戦

説明書には水に溶かせって書いてあったけど、今回は塩じゃなくてカレー塩だし、何か水に溶かすの嫌だったんで、スライスしたじゃがいもをビニール袋に入れて直接カレー塩を振りかけてシェイクしまくるって方法にアレンジしてやってみることに。
その結果、カレー塩にまみれた生チップスがこんな感じ。
カレーまみれ生チップス2

前回合計10分30秒でええ感じになったので、今度は最初から10分に設定してレンジにセット。
しかし、しばらくしてものすごく体に悪そうな匂いが研究室全体を襲ってきたので慌てて7分45秒でストップ。
チップス2の焼き上がり
こげた。。
しかもチップスメーカーまで軽くこげてまってる。。
肝心の味の方も、こげてめっちゃ苦いし、直接振りかけたカレー塩がくそしょっぱくてまともに食えたもんじゃない。完全なる失敗、完敗です。

検証

4分ではふにゃっふにゃだし、10分ではこげちまう。じゃあいったい何分にセットすれば一番ええ感じに仕上がるんだろうと思って説明書をまた見てみると、100gと60gの場合の加熱目安時間が書いてある。おおそうか重さにあわせて加熱時間を調整すればええんだ、なんでこんな単純なことに気付かんかったんだろうっつーことでじゃがいもの重さを測ろうとしたけど、この研究室にそんな重さを測るようなもんはどこにもない。しゃーないのでたまたま研究室にあったこいつらと重さ比べをして検証することに。
かりんとうとじゃがいもとiPhone
かりんとう100g、iPhone 130g。両手に全神経を集中させて比べた結果、なんとなく110gくらいじゃねぇかという結論に達する。
そしえとりあえず次回の加熱時間はなんとなく6分30秒くらいに決定。3度目の正直に挑む。

3度目の挑戦

もうこの時点で、前回の焦げ&激烈塩味チップスのせいで胃がもたれまくってて正直あんまり食いたくなかったけど、なんか納得いかんので胃からの SOS を無視して挑戦を続ける。
今回は以前の失敗を反省し、素直に説明書通りにカレー塩水をつくって一旦浸してからチップスメーカーにセットすることに。ただ、例によってキッチンペーパーなんかないし、めんどくさかったので水気を切らずに直で置く。したたるカレー塩水が電子レンジを汚そうとも、そんなことはもうどうでもよくなってた。
薄カレー塩生チップス3
そして6分30秒に設定してレンジにセット。それなりにええ感じになったけど、パリパリ感がもう少し足りないってことでさらに30秒×4回の加熱。結局、合計8分30秒。なんかもう何分が正しいとかどうでもよくなってきた。
で、こいつが完成。
チップス3の焼き上がり
そして今回は、大成功!かなり美味い!市販のポテトチップスと遜色ない味。若干味に偏りはあるものの普通に美味い!
色も形もええ感じで、まるで市販の堅揚げチップスのよう。

まとめ

チンしてチップスは使える。そしてうまい事つくるとかなり美味い。ただなかなかうまい事つくれない。
確実にええ感じのが作りたいなら、レンジに時間をセットしといてあとは放置って調理法だとたぶんうまくできなくて、こまめに様子を見て完成時間を調整せにゃならん。めんどいけど。
あと、とにかく事前に塩水に浸すのは必須。
そして気になったのは、完成したチップスをチップスメーカーから取り出しにくいってこと。膨張&変形してカッチカチになってるのでとにかく崩れまくる。せっかくうまくできても最後で全て粉々って最悪な事態になってまう可能性も。。
さらにもう一個気になったのが、専用スライサー。何度か指ぶった切りそうになったがな。刃の切れ味がよくないのか力加減が悪いのか、止まった状態からいきなりズバっといってまうのでとにかく危ない。細心の注意を払ってやらないけません。

まー、とはいえ作る過程はだいぶ楽しいので、やっぱりこれはおすすめです。一家に一台、一研究室に一台、ぜひとも購入していただきたいと思います。ワクワクしますよー。

P.S.

現在、チンしてチップスは研究室の守り神と一緒に、スタジオを横切る学生を生あたたかく見守っています。
守り神